国債の価格が下がれば、国債の利回りが上がる理由

国債を買うということは、国にお金を貸すのと同じです。
お金を貸せば利子がついて返ってくるように、国債を買えば、通常、利子がついて返ってきます。

どのくらいの利子がつくのかの目安になるのかが「利回り」です。
利回りとは、簡単にいえば、「投資した金額の何%、儲かったのか(通常は1年間に換算)」を表すものですが…ちょっとわかりにくいですよね。
なので、例をあげます。

100万円投資して、5年後、150万円になったとします。
すると、儲かった金額は、「150万円−100万円=50万円」ですよね。
投資した金額は、100万円で、儲かったお金が50万円です。
利回りは、投資した金額の何%、儲かったのかなので、以下の式で求めます。

「利回り=儲かったお金÷投資した金額×100(%)」

つまり、今の場合、50÷100×100=50%になります。
ただ、これは5年の結果なので、1年当たりに換算して、50÷5=10%になります。

さて、話を元に戻します。
国債の価格が下がれば、なぜ、国債の利回りが上がるのでしょうか。

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国債の価格が下がれば、なぜ、国債の利回りが上がるのか、計算してみればわかる!

なぜ、国債の価格が下がれば、国債の利回りが上がるのか。
具体的に、計算してみましょう。

1年で5%の利子をもらえる国債を100万円分、買ったとします。
すると、1年後には、以下のお金が入ってきますよね。

1.元金100万円
2.利子100万円×5%=5万円
1と2の合計で、105万円

さて、ここで、国債の価格が下がればどうなると思いますか?
具体的には、1年で5%貰える国債100万円分が、半額の50万円で購入できるとします。
1年後、いくらのお金を貰えると思いますか。
以下ですよね。

1.元金100万円
2.利子100万円×5%=5万円
1と2の合計で、105万円

ここで、1について、50万円と思うかもしれません。
しかし、1年で5%の利回りを貰える国債(100万円分)を50万円で買ったということですので、元金の100万円が手に入ります。

つまり、国債(100万円分)を買うと、50万円が105万円になって戻ってきます。55万円儲かります。

利回りを計算してみましょう。

「利回り=儲かったお金÷投資した金額×100(%)」

利回りは、「55÷50×100=110%」になります。

もともと利回りは5%でしたが、国債の価格が下がれば、110%に上がりました。
実際に計算してみると、よく理解できたのではないでしょうか。


というわけで、国債の価格が下がれば、利回りが上がるというわけです。

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